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ましゅうの日記

6/4〜6/6道北方面ひとり旅

時は流れるものですね。6/3のことを書いてから何日が経ってしまったのでしょうか、ははは……。せめて月をまたぐ前に、旅の記録を書いておこうと思います。
毎年一度の、5日ほど連続で取得出来る休暇。ここ数年で北海道最東端、最南端、最西端と車で行って、今年は残る最北端を目指すことにしました。Snow*Dropファーストライブの感動も醒めやらぬ6月4日。泊まった札幌のホテルを朝9時過ぎに出発し、稚内へ向けて車を走らせたのです。



ほんの二週間前にもくれれっ娘旭川バスツアーの折に立ち寄った高速の売店。またも、のんびりソフトクリームを食べました。だって美味しいんだもん。



士別剣淵。最北の高速道路出口です。この先しばらく行くと、高規格道路としての名寄バイパスはありますが現在無料。そこと繋げて道央自動車道、最終的には稚内まで伸びて欲しいなあ。



幌延町にて。艦橋みたいなイイ感じの塔があって自由に登れたので、はるかに霞む利尻富士を望みつつ、サロベツ原野の景色をたっぷり堪能いたしましたよ。



日本海側の、どこまでも真っ直ぐに伸びる道に出ました。絶えず吹く風を利用して風力発電が盛んなのですね。北海道の日本海沿いではよく見る景色。ただ、どうもこのタイプの風車は故障が多いようで、より効率の良い円環付きタイプに置き替わってゆくのではないかと想像してます。それなら鳥が飛び込むケースも減るんだとか、どこかで読んだっけなーっと。



"コウホネの沼"にある駐車場に停めてしばし休憩。このあたりの原野は、沼とか池とか自然地形萌えには堪らないところがいっぱいなのです。ただ、あまり長居は出来なかったなぁ…。うかうかしてると夜になってしまうとの焦りがあったのは否めない。かと行ってあまりトバすのもドキドキするし、案の定このあたりでスピード測定したりしてたし。



日本海沿いの道から、恐らく一番近い岸辺から眺めた利尻富士。もっとくっきり見えたら大感動モノだったんでしょうけれどね。でも、25年ぶりに見られて嬉しかったです。



ってことで、午後3時台に稚内市入りを果たしました。ここはノシャップ岬。最北端ではありません。



日本最北の水族館! ここは北緯45度26分。



クリオネ〜。



ドクターフィッシュ〜。
角質ちゅっちゅしてもらったよ。5年ぶり。ススキノのデパートにお試しさせてくれる店があったんですよ。このブログでも触れてましたね、懐かしい話。



にも〜



ごま〜



ここまで新しい愛車CR-Vで走ってきたんだなあ…、と感慨深し。



月曜日で青少年科学館は閉館日。雪上車を間近で見たかったなと残念しきり。



南極探検のあれこれを知ることの出来る資料館も閉館中、真に残念。


ひと通り見終えて、稚内駅まで行きます。

これが見たかった。稚内港北防波堤ドーム!






ひたすらぐるぐる回って歩きまくりの撮影しまくり。心ゆくまでその造形を堪能しましたよ。



ナビの画面はこんな感じ〜。



道路標識はロシア語併記!



おしゃれな感じの稚内駅



鉄路ここに果つる。樺太の鉄道が我が国のものでなくなって久しく、ここが日本の鉄道最北端。



ここへ来るちょっと前の5月に、駅に併設する道の駅が出来たのです。新しくてキレイな建物でした。
って、今Wikipediaで「稚内駅」調べてみたら、新駅出来る前には鉄路がもうちょっと先まであって、駅前広場に一部がモニュメントとして残されていたんですね。なんてこったい全く視界に入ってませんで、見落としてました。



日本最北の映画館! ちょっと前まで名寄市の映画館が最北だったはず。それがシネマコンプレックスが出来ていたとは。素晴らしい。



単線でした。



4日の夜は部分月食がありました。旅先で、幸いにも見ることが出来ましたよ。携帯からなので辛うじて欠けているのが判る程度です。
稚内駅の周辺は、まぁ、鄙びた感じでして、ホテル近くでラーメンを食べたくらいでさほど食道楽もせず仕舞い。



ぐっすり眠って、翌5日。くもり。

防波堤ドームの傍に見えるのは全日空ホテル。ボクには高級過ぎて、宿泊するホテルの候補にはハナから入ってませんでした。なはは。



街を見下ろす丘に稚内公園があり、そこに立つ開基百年記念塔に入ってみましたよ。塔の上まで昇ってみましたが、樺太は見えず。



稚内ならではの資料がいっぱい。江戸期の末、風雪の厳しさを乗り越える術をさほど持っていなかった当時の日本人には、越冬は命がけだったようです。先人たちの努力に頭が下がります。



伊能忠敬がまとめた大日本沿海輿地全図のレプリカがありました。



苫小牧の地名も書かれてますね〜。ニシタップ川の近くにボクは住んでおります。



クナシリ島も蝦夷地に付属する島嶼だ、ってことですねー。



樺太の豊原市(現・サハリン州ユジノサハリンスク市)。札幌のようにマス目で区切られた街並みだったのですね。市電も走ってる! サンフランシスコ講和条約で日本は樺太を放棄したとはいえ、やはり悔しい。日露戦争の仕返しをされたんだな、って。



氷雪の門。あまり多くは書けませんが、仕事でつい最近、九人の乙女に関係のある方に接することがあったので、今回の旅ではぜひとも稚内公園を訪問しようと心に決めていたのです。無事、叶えられました。



初期の南極探検を支えた犬ゾリ。カラフト犬の訓練はこの地ヤムワッカナイで行われていたということで、記念碑がありました。



想いをこめて、樺太に向かい合掌。


見るもの全て感慨深くもあり、いささか長居をし過ぎました。改めて、宗谷岬を目指すことにしたのはお昼前。ちなみに、途中差し掛かった南稚内には道内の他都市並みの店がいっぱいありまして、ああ、室蘭と東室蘭の関係みたいなものだったかとひとり合点しておりました。それなりに遊びたいならこちらの方に泊まっておけば良かったかも知れません。等価の玉遊びチェーン店も多く見られました。苦笑。




で、気持良く車を走らせ宗谷湾を北上してゆき、昼過ぎに宗谷岬に到着。北緯45度31分12秒! ついに日本最北端に到達しました。もうこれより北に日本の土はありません。ただし、Wikipediaによれば「日本政府が領有権を主張する範囲における最北端の地は、北方領土択捉島にあるカモイワッカ岬であり、また、現在日本政府の実効支配が及ぶ日本最北端の地は、宗谷岬の西北西に位置する弁天島という岩礁である。」だそうであります。ま、いずれにせよ自分で車を運転してゆける所はここまでです。



ホント、ずいぶん遠くへ来たもんだ。感激だぁ〜。間宮林蔵、何を思う。



作詞 吉田弘、作曲 船村徹「宗谷岬」の歌碑。ツアー客のおばちゃんたちが口ずさんでいましたねー。



何かの稚貝がびっしり。小魚も泳いでました。穏やかな海。



風でカメラの三脚が倒れた人の手助けをしたら一枚撮ってもらえました。有難い。確かにおいら、最北端に来たどー。



うっっすら……と、樺太の山並みが見えるような気がするけど、気のせいだったかも……。



こちらのみやげ店は日本最北端の店。北緯45度31分14秒! GPSの誤差か?! このあたりは何でも最北端で商売出来ますね。最北端のトイレを利用しなかったのは後からちょっぴり心残りでした。



最北端のガソリンスタンドで給油! 高かったけど満タン! 思い出にグッズをもらいましたよ。



岬を見下ろす丘の上にある旧海軍望楼。ここで宗谷岬を通過する敵軍を監視していたわけです。貴重な歴史遺産ですな。先の大戦中には米潜水艦も沈んでます。日米関係者が建立した、平和を祈る碑がありました。



丘全体が平和を祈る空間として、市によって整備されているんですね。こちらは1983年に起きた、ソ連による大韓航空機爆破事件の犠牲者を悼む「祈りの塔」。何とも痛ましい。この事件の後、民間航空機が領空侵犯したとしても撃墜することは禁止されることになるんですよね。塔は大きくて白くて、存在感ありました。樺太からも見えるのかも、と思って見上げておりました。ちなみに1987年の大韓航空機爆破事件とごっちゃに成りがちですが全く別の事です。



目的を達し、興味深い地形の宗谷丘陵を横目にしつつ、オホーツク海側を南下。あとは帰るだけではありますが、真っ直ぐ帰るには距離があり過ぎるので、中富良野町に宿を取り、途中旭川に立ち寄ったりしながら向かいました。



旭川で遊びすぎまして、夜11時過ぎに到着したのが「ふらのラテール」。日帰り温泉ランドに併設なのか、ホテルの温泉を日帰り可能にしているのか分かりませんが、比較的抑えた価格ながらも整った設備と心温まるサービスに癒されましたねえ。また来たいものです。温泉は気持良くリラックス出来たし、久々にバイキングでないホテルの朝食を摂りましたが実に美味しかったですよ。



富良野から芦別を経由し、三笠から岩見沢、長沼を抜けていつもの国道36号線、といったルートで帰って来ました。山の中で雨が降ったりしたものの、往きも帰りも気持ちの良いドライブでした。



札幌経由して、ざっと1000キロ。自分にしては結構な距離を走らせたなぁと思います。ちなみに燃費は、満タン法で計算して往路14.0km/L、復路11.8km/L。高速道と平坦路多めな往路の方がイイ数値なのは予想通り。全般的に思っていたより良好な数値で嬉しかったですね。

ああ、また次の長期休暇が待ち遠しいな。ただのニ連休でも今度富良野あたり行ってみよっかな、なんて思ってます。いつしかオムカレーの街になってるらしくて、興味が沸いております。ってところで備忘まで。